グロッシ事務局長:<喧嘩過ぎての棒千切>か2024年08月12日 18:37

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【概要】

 2024年8月11日、ウクライナ軍によるドローン攻撃がザポロジエ原発(ザポリージャ原発)の冷却塔を直撃し、火災が発生した。国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長はこの攻撃を「国連安保理の決定原則に反する」と批判したが、具体的にウクライナ軍の責任については言及しなかった。

 IAEAによると、原発の冷却塔が破損しても、運転停止中の全6基の安全には直接的な影響はなく、放射性物質の漏洩も確認されていない。火災は同日午後11時半ごろにはほぼ消し止められ、原発事故のリスクはないとされている。

【詳細】

 2024年8月11日の夕方、ザポロジエ原発(ザポリージャ原発)に対してウクライナ軍のドローンが攻撃を行い、冷却塔が直撃されて火災が発生した。この攻撃に関して、国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は強く批判した。彼は原発への攻撃が国連安保理の決定原則に反するとし、こうした無謀な攻撃が原子力安全を危険にさらし、原発事故のリスクを高めると述べた。

 しかし、グロッシ事務局長は攻撃を行ったウクライナ軍に対する直接的な言及は行わなかった。IAEAの専門家チームは、11日夕方に原発北西部の冷却塔から黒煙が上がっているのを確認し、ドローン攻撃によるものと報告を受けた。

 IAEAの見解によると、冷却塔が破損したものの、現在運転停止中の全6基の原子炉には直接的な影響がないとしている。冷却塔の攻撃が放射性物質の漏洩に繋がることはなく、放射性レベルにも変化は確認されていない。火災は同日午後11時半ごろにはほぼ消し止められ、原発事故のリスクはないとされている。

 この状況は原発の安全性には重大な影響を及ぼしていないものの、原発周辺での安全確保の重要性が改めて強調されている。

【要点】

 1.攻撃の概要: 2024年8月11日夕方、ウクライナ軍のドローンがザポロジエ原発の冷却塔を攻撃し、火災が発生。

 2.IAEAの反応: 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は、原発への攻撃が国連安保理の決定原則に反すると批判。攻撃によって原子力安全が危険にさらされると述べるが、攻撃を行ったウクライナ軍への言及はなし。

 3.IAEAの調査結果

 ・冷却塔の破損: 攻撃により冷却塔が破損。
 ・原子炉の安全性: 現在運転停止中の全6基の原子炉には直接的な影響なし。
 ・放射性物質: 放射性物質の漏洩は確認されず、放射性レベルに変化なし。

 4.火災の状況

 ・発生: 11日午後8時半ごろにドローンが冷却塔に直撃し、火災が発生。
 ・鎮火: 同日午後11時半ごろには火災がほぼ消し止められる。
 ・原発事故リスク: 現時点で原発事故のリスクはないとされる。

【引用・参照・底本】

IAEAトップ、ザポロジエ原発攻撃を批判 ウクライナ軍の責任には言及せず sputnik 日本 2024.08.12 16:51
https://sputniknews.jp/20240812/iaea-18952567.html

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