【桃源閑話】 「極東は戦場である」2024年07月16日 15:02

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【桃源閑話】

 日本は内閣支持率15.5%と云う過去最低の、即刻解散をし民意を問うべきに相当する岸田内閣に、〝諍乱〟の種を仕込まれている。
 
 この事は、引用した「それは、実に、吉田内閣と、それを支持した党人とが、好んで製造した事態なのである」に酷似している。

 岸田内閣は専ら外交を米国に密着し依存し、米国の「インド太平洋戦略」の下で、中国に圧力をかける、或は封じ込めるために、NATOとアジア太平洋の同盟の結束を支持し連み、NATOへの積極的な関与で、米国の覇権戦略の〝駒〟に成り下がっているである。

 〝米国の召使〟岸田内閣は、偏に中国との戦争を引き起こし、北東アジアに戦禍を被らせ、あわよくばの白昼夢をもみる、危険な行為なのだ。

 <口と腹とは違>い、平和への道を歩んでいる訳ではない。

 執拗に何度でも言う、岸田政権は最も危険〟である。

 以下の文は、『擾乱の日本 蜷川新評論集』蜷川 新著 まえがき(3)からの抜粋引用である。

 世界の論客は、「極東は戦場である」と、称している。これは、けつして不当の言ではない。日本の本土を、軍事基地となし、そこから、陸、空、海の外国の兵力は、つねに北鮮の戦場に出入しているのである。日本に在るこの外国軍の基地は、北鮮軍から見たならば、当然に、攻撃を加えることのできる地域であるのだ。このような事態がある。日本には、平和は存在しない。現実に戦争区域内に、われわれ八千万人は置かれているのである。危険きわまることである。

 日本の右のような現実は、ポツダム宣言によつて生じたものではない。旧軍人が作つたものでもない。降伏という事実のために、できてしまつたものでもない。それは、実に、吉田内閣と、それを支持した党人とが、好んで製造した事態なのである。

 私の志すところは。日本の独立と、平和と八千万人の幸福と、名誉とに在るのである。私は、公明正大をもつて、みずから信じている。他念はない。
 
 この著書は、右の論文を収録したものが、主体となつている。それに若干の、新稿による論文を加えたものである。平和日本を建設し、時局救済に志す同志の一読を希う。

 一九五二年十月十五日
               大磯にて
                       蜷 川 新
【閑話 完】

引用・参照・底本

『擾乱の日本 蜷川新評論集』蜷川 新著 昭和廿七年十一月一日初版発行 千代田書院
註:読み易さを考慮し原文にない段落(文章間隔)を附した。

内閣支持 15.5 %過去最低更新 時事世論調査 中日新聞 2024.07.12

債務残高の国際比較(対GDP比)
https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/condition/007.pdf

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