トランプ:プーチンと「いつでも」会談する準備がある2025年01月23日 19:04

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【概要】

 アメリカ合衆国のドナルド・トランプ大統領は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と「いつでも」会談する準備があると述べ、モスクワとキーウの間の紛争に対する外交的解決策を話し合う意向を示した。

 火曜日、ホワイトハウスでの記者会見において、トランプ大統領は2022年に自身が大統領であれば「ウクライナ危機は絶対に起きなかった」との主張を繰り返した。彼は「ロシアは決してウクライナに侵攻しなかっただろう。プーチンとは非常に強い理解があった」と強調した。

 トランプ大統領はプーチン大統領を「賢明」と評し、プーチンが隣国ウクライナへの軍事行動を開始したのは「[当時の米大統領ジョー・]バイデンを軽視したからだ」と主張した。

 さらに、ウクライナ紛争を迅速に終わらせる方法を模索していると述べ、「その紛争を終結させたい」と語った。

 トランプ大統領はウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領について、「平和を望んでいる。非常に強くそう伝えてくれた…ただし、双方の合意が必要だ」と説明した。

 プーチン大統領との対面での会談の予定について問われた際には、「彼らが望むときならいつでも会うつもりだ」と答えた。また、「ゼレンスキーとも話し合っている。我々は近いうちにプーチン大統領とも話をする予定であり、事態がどのように進展するか見てみる」と述べた。

 さらに、トランプ大統領は、ロシアが和平交渉に応じない場合、モスクワに対して追加の制裁を科す可能性が「高い」とし、ウクライナにさらなる武器供与の可能性についても「検討する」と述べた。

 一方、月曜日に開催されたロシア国家安全保障会議で、プーチン大統領はロシアとアメリカの間の連絡を再開しようとするトランプ大統領の意向を評価すると述べたが、対話は「平等かつ相互に尊重される基盤」でのみ行われるべきだと強調した。

 また、プーチン大統領はトランプ大統領が「第三次世界大戦を防ぐために全力を尽くす必要性」について発言したことを指摘し、その姿勢を歓迎し、「選出されたアメリカ大統領が就任したことを祝福する」と述べた。

 ロシア大統領の外交政策補佐官ユーリー・ウシャコフ氏は火曜日、クレムリンにはホワイトハウスからプーチン大統領とトランプ大統領の電話会談をスケジュールするための連絡はまだ来ていないと述べた。ウシャコフ氏は「トランプ氏が自身のチームにロシアと接触するよう指示したとの報道を注視している」とし、ロシア側は新しいアメリカ政権との議論に前向きであると付け加えた。

【詳細】

 ドナルド・トランプ大統領は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領との会談を行う準備ができていると明言し、ウクライナ紛争の外交的解決策を模索する姿勢を示した。トランプ大統領は火曜日のホワイトハウスでの記者会見において、ロシアとウクライナの紛争に対して積極的に関与する意向を明確に述べた。

 トランプ大統領は、自身が2022年にアメリカ大統領であれば、ウクライナ危機は発生しなかったと主張した。その理由として、ロシアとウクライナの間での緊張を抑えるためにプーチン大統領との間に「非常に強い理解」があったと説明した。彼はまた、ロシアがウクライナへの軍事行動を開始した背景には、当時のジョー・バイデン大統領に対するプーチンの「軽視」があったとの見解を示した。

 トランプ大統領はさらに、ウクライナ紛争を迅速に終結させたいという強い意志を示し、「その紛争を終わらせたい」と語った。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領については、彼が平和を強く望んでいるとし、「ただし平和には双方の合意が必要である」と述べた。これにより、ロシアとウクライナ双方の協力が和平達成には不可欠であるとの立場を示した。

 また、プーチン大統領との直接的な会談の予定について問われた際、トランプ大統領は「彼らが望むときならいつでも会うつもりだ」と答え、ロシアとの対話に前向きであることを示した。さらに、「ゼレンスキーとも話し合っている。我々はプーチン大統領とも近いうちに話をするつもりだ」と述べ、今後の和平交渉における調整の可能性を示唆した。

 制裁についても触れ、トランプ大統領はロシアが和平交渉に応じない場合に追加の制裁を科す可能性が「高い」と明言した。また、ウクライナへの武器供与についても「検討する」と述べ、和平交渉が進展しない場合にはさらなる圧力をかける選択肢を示した。

 一方、ロシアでは月曜日に開催された国家安全保障会議において、プーチン大統領がトランプ大統領の対話再開の意向を歓迎すると述べた。ただし、ロシアとアメリカの対話は「平等かつ相互に尊重される基盤」に基づいて行われるべきだとの考えを強調した。プーチン大統領は、トランプ大統領が「第三次世界大戦を防ぐために全力を尽くす必要性」について述べたことに言及し、その姿勢を歓迎したうえで、「新たに選出されたアメリカ大統領が就任したことを祝福する」と述べた。

 ロシア大統領府の外交政策補佐官であるユーリー・ウシャコフ氏は、プーチン大統領とトランプ大統領の電話会談を調整するための連絡がホワイトハウスからまだ来ていないことを明らかにした。同氏は「トランプ氏が自身のチームにロシアと接触するよう指示したとの報道を注視している」と述べつつ、ロシア側として新しいアメリカ政権との対話に前向きであると付け加えた。

 このように、トランプ大統領の発言は、ウクライナ紛争の解決に向けた積極的な外交的アプローチを示しており、ロシア側からも一定の評価を得ている。しかしながら、具体的な会談日程や和平交渉の進展については、今後の調整が必要であると見られる。

【要点】
 
 ・トランプ大統領はロシアのプーチン大統領といつでも会談する用意があると発言し、ウクライナ紛争の外交的解決を目指す姿勢を示した。
 ・トランプ大統領は、自身が2022年に大統領であれば、ウクライナ危機は発生しなかったと主張し、プーチン大統領との間に「非常に強い理解」があったと説明した。
 ・ロシアによるウクライナ侵攻の理由について、トランプ大統領はプーチン大統領がジョー・バイデン大統領を「軽視」したためだと述べた。
 ・トランプ大統領はウクライナ紛争を迅速に終結させたいとの意向を示し、「ゼレンスキー大統領も平和を強く望んでいる」と述べたが、和平には双方の合意が必要であるとした。
 ・プーチン大統領との会談については、「彼らが望むときにいつでも会う」と発言し、ロシアとの対話に前向きな姿勢を強調した。
 ・ロシアが和平交渉に応じない場合には、追加の制裁を科す可能性が高いと述べ、ウクライナへの追加武器供与も検討する意向を示した。
 ・プーチン大統領はロシア国家安全保障会議において、トランプ大統領の対話再開の意向を歓迎するとともに、対話は「平等かつ相互に尊重される基盤」に基づくべきだと強調した。
 ・ロシア大統領府の外交政策補佐官は、ホワイトハウスから具体的な連絡がまだ来ていないと述べつつ、ロシアは新政権との対話に前向きであると表明した。
 ・今後の和平交渉の進展や具体的な会談日程については、両国間での調整が必要である。

【引用・参照・底本】

Trump ready to meet with Putin ‘anytime’ RT 2025.01.22
https://www.rt.com/russia/611436-january-battles-between-ukraine-russia/

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