「共通の運命を生きる人類共同体」の構築2024年10月04日 18:34

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【概要】

 中国の習近平国家主席は、ロシアとの国交樹立75周年を記念して、プーチン露大統領に祝賀メッセージを送った。このメッセージの中で、習主席は、ロシアと中国の包括的かつ実際的な協力をさらに拡大し、世界の平和と安定の維持に新たな貢献を果たす意志を示した。また、「共通の運命を生きる人類共同体」の構築に向けた努力を強調した。

 これに対して、プーチン大統領も祝賀メッセージを送り、両国の関係が時の試練に耐えてきたことを讃え、現在の関係が歴史上最高レベルにあると述べた。さらに、ロシア(当時はソ連)が世界で初めて中華人民共和国を承認し、迅速に緊密な協力関係を築いたことを強調した。

 ロシアと中国は、1949年10月1日に中華人民共和国が建国された翌日の10月2日に国交を樹立し、2024年10月2日にその75周年を祝いった。
 
【詳細】

 2024年10月2日、中国の習近平国家主席は、ロシアとの国交樹立75周年を祝して、プーチン露大統領に対して祝賀メッセージを送った。このメッセージの中で習主席は、ロシアとの包括的かつ実際的な協力をさらに拡大する意志を示した。特に、世界の平和と安定の維持に向けて新たな貢献を果たすことが重要であると強調し、「共通の運命を生きる人類共同体」を構築するために共に努力する姿勢を表明した。

 「共通の運命を生きる人類共同体」という表現は、中国が国際関係において掲げる理念であり、国家間の協力や相互依存を強調し、世界的な課題を共同で解決することを目指すものである。習主席はこの理念に基づき、ロシアとの協力が国際的な平和と安定に寄与すると訴えた。

 これに対して、ロシアのプーチン大統領も同様に祝賀メッセージを送った。プーチン大統領は、両国の関係が長年にわたり「時の試練」に耐えてきたことを称賛し、現在の露中関係は歴史上最高のレベルにあると述べた。また、1949年にソビエト連邦(ロシアの前身)が世界で初めて中華人民共和国を承認し、その直後に緊密な協力関係が築かれたことを強調した。このことは、当時の中華人民共和国が国際社会での承認を急速に得た大きな要因の一つとなり、露中関係の基盤を形成した。

 歴史的には、1949年10月1日に中華人民共和国が建国され、その翌日、1949年10月2日にソ連が世界で最初に同国を正式に承認した。これにより、両国は外交関係を樹立し、以降75年にわたって様々な分野で協力を進めてきた。冷戦時代には一時的に緊張があったものの、近年は経済・軍事・外交の各分野で協力が強化され、特にエネルギーやインフラ分野でのプロジェクトが進行中である。

 現在、ロシアと中国の関係は経済協力を中心に強化され、エネルギー供給、軍事協力、国際的な安全保障問題における連携など、広範な分野に及んでいる。また、両国は国際的な多国間枠組み、特に上海協力機構(SCO)やBRICSなどを通じて、国際社会での影響力を強めている。

 2024年の国交樹立75周年は、これらの歴史的な協力と今後のさらなる連携の可能性を象徴する重要な節目となっている。

【要点】

 ・2024年10月2日、中国の習近平国家主席がロシアとの国交樹立75周年を記念して、プーチン露大統領に祝賀メッセージを送る。
・習主席は、ロシアとの包括的かつ実際的な協力をさらに拡大し、世界の平和と安定の維持に新たな貢献を果たす意志を表明。
 ・「共通の運命を生きる人類共同体」の構築に向け、ロシアとの連携を強調。
 ・「共通の運命を生きる人類共同体」は、中国の国際関係の理念で、協力と相互依存を目指すもの。
 ・プーチン大統領も祝賀メッセージを送り、露中関係が時の試練に耐え、現在は歴史上最高レベルにあると評価。
 ・プーチン大統領は、1949年にソ連が世界で初めて中華人民共和国を承認したことを強調。
 ・1949年10月1日に中華人民共和国が建国され、その翌日、10月2日にロシア(ソ連)が国家承認。
 ・国交樹立以降、冷戦時代の一時的な緊張を経て、近年は経済・軍事・外交での協力を強化。
 ・特にエネルギーやインフラ、国際安全保障分野での連携が進行中。
 上海協力機構(SCO)やBRICSなどの多国間枠組みを通じて、国際社会での影響力を拡大中。
 ・2024年の国交樹立75周年は、これまでの歴史的な協力と今後の連携強化の節目を象徴する。

【引用・参照・底本】

中国は平和維持と単一の人類共同体構築に向けてロシアと連携=習近平国家主席 sputnik日本 2024.10.02
https://sputniknews.jp/20241002/19160365.html

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