米国の戦略:日本とNATOの軍事演習2024年07月01日 21:00

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【桃源閑話】

 日本、<機を見るに敏>なりで、米国は長期的に見て当てにならないと踏んだか。
 よって、EU(NATO)に擦り寄り始めたというところか。

 しかしながら日本、余りに大風呂敷を広げると、痩せこける日本(経済)が追い付かなくなる。

 国民にすべてを押し付けるか。既視感のある風景が迫る。

 欧米は代理戦争の尖兵(駒)だけでなく、日本の懐も狙っている。

【閑話 完】

【概要】
 
 アジア太平洋地域における日本とNATOの最近の動きに関する北京の懸念を反映している。

 日・NATO軍事演習:日本は7月、NATO加盟国のドイツ、フランス、スペインとロシア国境付近で合同軍事演習を実施する予定。ロシアは、特に地理的に離れたNATO加盟国の参加を考えると、これらの活動は「断固として受け入れられない」として、強い反対を表明している。

 米国の影響:日本の軍事活動が「アジア太平洋版NATOの形成」を目指している米国の影響を受けていることを示唆している。この動きは、米国がこの地域により多くのNATO軍を統合し、中国の自己主張の高まりに対抗するための手段と見なされている。

 中国の視点:中国政府は、これらの合同演習を、中国を封じ込めたいという米国の願望に突き動かされた、地域の平和と安定に対する脅威と見なしている。米国の支援を受けた日本の軍備拡大が、地域の緊張と不安定化を招く可能性があることを示唆している。

 日本の役割:日本は、平和主義の立場から脱却し、NATOとの軍事的結びつきを強化し、米国のインド太平洋戦略における主要なプレーヤーとして描かれている。日本が地域における重要な軍事大国としての地位を確立し、地域支配を目指す過去の野望を再検討する可能性があることを示唆している。

 地域の反応:記事は、NATO軍の統合と地域の軍事化が既存の平和と安定を混乱させる可能性があると警告し、他のアジア太平洋諸国に警戒を呼びかけている。

 全体として、アジア太平洋地域における軍事化と地政学的な駆け引きの進展に対する懸念を反映しており、特に中国の影響力に対抗する上での日米の影響力の増大に焦点が当てられている。

【詳細】
 
 最近の日本とNATOの動きに対する中国の懸念を詳しく述べている。

 1. 日本とNATOの軍事演習

 ・計画と位置: 日本は、2024年7月にドイツ、フランス、スペインなどのNATO加盟国と共に、ロシアの国境付近で共同軍事演習を行う計画を立てている。
 ・ロシアの反応: ロシアはこの計画に強く反発しており、特にNATO加盟国が地域的に遠いことを理由に「全く受け入れられない」としている。ロシア外務省は、日本がロシアの極東海域での軍事活動を行うことに対して不満を表明した。

 2. 米国の影響

 ・米国の戦略: 日本の軍事活動が米国の影響を受けていると指摘している。米国は、アジア太平洋地域に「アジア太平洋版NATO」を創設しようとしており、日本の軍事演習はその一環として位置付けられている。
 ・NATOの統合: 米国は、NATO加盟国を統合し、アジア太平洋地域における攻撃的な軍事力を集中させようとしているとされている。

 3. 中国の見解

 ・地域の安定性への脅威: 中国は、これらの共同演習が地域の平和と安定を脅かすと考えている。米国が中国の影響力を抑制するために、地域の軍事活動を利用していると述べている。
 ・軍事的な意図: 日本とNATOの演習は、中国に対する抑止力として機能する意図があるとされ、米国とその同盟国が軍事活動を隠れ蓑にして地域の安定を乱しているとされている。

 4. 日本の役割と動き

 ・軍事力の拡張: 日本は、米国の誘導と暗黙の承認のもと、平和憲法の枠を超えて本格的な軍事力を持つ国へと移行しようとしている。NATO加盟国との軍事演習を通じて、地域内外のプレイヤーを引き込み、「アジア太平洋の指導的存在」としての地位を確立しようとしている。
 ・歴史的な背景: 日本は、戦後のシステムから脱却し、東アジアにおける影響力を拡大することを目指しているとされている。これは、過去の戦争責任に対する反省が不十分であり、東アジアでの覇権を再び目指す古い考え方が影響していると指摘されている。

 5. 地域の反応と警戒

 ・地域の警戒: 記事は、アジア太平洋地域の他の国々に対して、高い警戒心を持つよう呼びかけている。米国とその同盟国の軍事活動が、地域の平和と安定を意図的に乱す可能性があると警告している。

 このように、記事は日本とNATOの軍事演習が米国の戦略に基づくものであり、これが地域の安定を脅かす可能性があるという懸念を示している。中国は、この動きを米国と日本による地域支配の試みと見なしており、アジア太平洋地域の国々に対して慎重な対応を促している。

【要点】
 
 日本とNATOの軍事演習

・計画: 日本がドイツ、フランス、スペインと共同でロシア国境付近で軍事演習を予定。
 ・ロシアの反応: ロシアはこれを「全く受け入れられない」と強く抗議。

 米国の影響

 ・米国の戦略: 米国が日本を通じて「アジア太平洋版NATO」を形成しようとしている。
 ・NATOの統合: 米国はNATO加盟国の軍事力をアジア太平洋地域に集中させようとしている。

 中国の見解

 ・地域の安定性への脅威: 中国はこの動きを地域の平和と安定への脅威と見なしている。
 ・軍事的な意図: 米国とその同盟国の軍事活動が、中国を抑止する意図があると見られる。

 日本の役割と動き

 ・軍事力の拡張: 日本は平和憲法を超えて本格的な軍事力を持つ国へと移行しようとしている。
 ・歴史的背景: 日本の動きは、戦後のシステムからの脱却と地域影響力の拡大を目指している。

 地域の反応と警戒

 ・警戒の呼びかけ: アジア太平洋地域の他の国々に対して、高い警戒心を持つよう呼びかけている。
 ・軍事活動の懸念: 米国とその同盟国の軍事活動が、地域の平和と安定を乱す可能性があると警告している。

 このように、記事は日本とNATOの軍事演習が米国の戦略に基づくものであり、中国はこれが地域の安定を脅かすものと懸念していることを示している。

【引用・参照・底本】

US, Japan’s move to establish Asia-Pacific version of NATO disrupts peace and stability GT 2024.06.30
https://www.globaltimes.cn/page/202406/1315124.shtml

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