EUの制裁は不当であり、中国企業に対して損害を与えている2025年02月25日 23:26

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【概要】

 中国外交部の報道官である林剣は、EUが中国企業に対して制裁を課したことに関し、同日(2025年2月25日)の記者会見で次のように述べた。彼は、カナダの対応に対する中国の立場を明確にし、ウクライナ問題に関する中国の立場についても説明した上で、「中国は一貫して違法な一方的制裁に反対している」という立場を強調した。また、彼は中国とロシアの企業間の正常な交流や協力も、干渉や影響を受けるべきではないと述べた。

 さらに、林剣はEUに対して強く抗議を申し入れ、EU側に対し、「中国に対する事実に基づかない中傷をやめ、責任を転嫁することを止め、中国企業の正当な利益を損なうことをやめるよう」求めた。

【詳細】

 中国外交部の報道官、林剣は2025年2月25日に行われた記者会見で、欧州連合(EU)が中国企業に対して課した制裁について強い反発を示した。彼は、カナダの行動に関する中国の立場を以前に述べたことに触れつつ、ウクライナ危機に関する中国の立場も改めて説明した。中国は、違法な一方的制裁に反対する姿勢を一貫してとっており、今回の制裁もその延長線上にあるという主張である。

 林剣は、「中国の立場は明確であり、合法的な商業活動や国際的な交流に干渉することは許されない」と述べ、特に中国とロシアの企業間で行われる正常な経済交流や協力は影響を受けるべきではないと強調した。この部分では、EUの制裁が単に中国とロシアの経済的つながりを狙ったものであり、これを阻害することが中国の利益を侵害するという立場を示している。

 さらに、EUに対して「強く抗議を申し入れた」とし、EU側に対して次のような要求を行った。第一に、「事実に基づかない中傷を止めること」、第二に、「中国に責任を転嫁することをやめること」、そして第三に、「中国企業の正当な利益を損なう行為を中止すること」と述べた。これにより、中国政府はEUの制裁措置が不当であると考え、その撤回を求めていることが明示されている。

 この発言は、EUが中国とロシアの企業間の正常な取引に干渉することを許容しないとともに、EUの制裁措置が中国企業の経済活動に対して不当な損害を与えているという立場を表明しており、今後も中国は一方的な制裁に対して強硬に反対していくことを示している。

【要点】
 
 1.中国外交部報道官の発言: 林剣は2025年2月25日の記者会見で、EUの中国企業に対する制裁に反発。

 2.中国の立場

 ・中国は一貫して違法な一方的制裁に反対している。
 ・中国とロシアの企業間の正常な経済交流や協力は干渉されるべきではない。

 3.抗議内容

 ・中国はEUに対して強く抗議を申し入れた
 ・EUに対し、以下の要求を行った

  ⇨ 事実に基づかない中傷をやめること
  ⇨ 責任転嫁を止めること
  ⇨ 中国企業の正当な利益を損なう行為を中止すること

 4.主張の要点

 ・EUの制裁は不当であり、中国企業に対して損害を与えている
 ・中国はこのような制裁に強く反対し、撤回を求めている

【引用・参照・底本】

FM responds to EU sanctions on Chinese enterprises, lodges serious protests to EU GT
https://www.globaltimes.cn/page/202502/1329041.shtml

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