米国で、現代に中世のような異端審問会2023年12月11日 16:58

国立国会図書館デジタルコレクション「衛士又五郎実ハ塚本野狐 中村歌右衛門 ・弁の内 市村家橘・楠帯刀正行 関三十郎」を加工して作成
 イラン外務省報道官であるキャンアーニーが、アメリカの大学で行われているパレスチナに関する抗議活動に対する批判と、その結果として学長が解任されたことに関するものである。

 学生の抗議活動の背景: アメリカの複数の大学で、学生らがパレスチナ・ガザでの無防備なパレスチナ民間人殺害に反対する抗議運動を展開していた。

 学長の解任: この抗議活動が拡大する中で、パレスチナ問題に関連する学生らの主張に対して賛否が分かれるなか、抗議活動に反対する大学の学長が解任されたとされている。

 イラン外務省報道官の批判: イラン外務省報道官であるキャンアーニーは、この解任を受けて、「イスラエル政権につながる各ロビーは米国で、21世紀の現代に中世のような異端審問会を設置している」と非難した。

 反ユダヤ主義への警告: キャンアーニーは、米議会が反ユダヤ主義の動きを広めさせまいとして大学へ圧力をかけているとし、その結果として学長の解任が行われたと主張している。

 議会の対応: アメリカの議会下院は、ハーバード大学、ペンシルベニア大学、マサチューセッツ工科大学の各学長を抗議活動に関して追及し、学内での抗議活動を制限するよう求める方策を取るように要請していた。

 学長への圧力と辞任: 三大学の学長に対しては、共和党員を中心とした74人の議員が辞任を求める書簡に署名し、学内での抗議活動に対する圧力がかかった。この結果、ハーバード大学の学長は発言に謝罪し、ペンシルベニア大学の学長は辞任したと報じられている。

 中東の地政学的な緊張と関連しながらも、アメリカの大学におけるパレスチナ抗議活動が国際的な注目を浴び、その影響が学内で解任にまで及んでいる様子を伝えている。

引用・参照・底本

イラン外務省報道官、「イスラエル・ロビーにより米議会で中世異端審問会設置」 ParsToday 2023.12.10

コメント

トラックバック