ゼレンスキー:必要なのは平和維持軍ではなく戦闘能力を持つ軍隊2025年03月28日 15:38

Ainovaで作成
【桃源寸評】

 西側世界には、殺伐とした政治的雰囲気が充満しているな。

【寸評 完】

【概要】

 ウクライナのゼレンスキー大統領は、ウクライナに必要なのは平和維持軍ではなく戦闘能力を持つ軍隊であると述べた。ゼレンスキー氏は、「平和維持軍は必要ない。我々が求めているのは戦う欧州の兵士であり、問題となっているのは海軍、陸軍、空軍、すなわち軍隊である」と強調した。

 この発言は、フランス・パリで開催された有志連合サミットの会合で伝えられた。この会合には、EUを含む28カ国の大統領や首相、欧州理事会や欧州委員会のトップ、そしてNATO事務総長が出席した。サミットでは、ウクライナの安全保障に関する議論が行われ、「平和維持軍」の派遣についても話し合われた。

 さらに、3月13日のブルームバーグの報道によれば、フランスと英国はゼレンスキー政権に対して安全保障を提供する有志連合の設立を目指しており、37カ国の参加を呼びかけている。

【詳細】

 ゼレンスキー大統領の発言は、ウクライナの安全保障に関する現在のウクライナ政府の立場を明確に表している。彼は、ウクライナが求めているのは平和維持軍ではなく、実際に戦闘に従事する軍隊であると強調している。この発言は、ウクライナが直面している軍事的な脅威に対する真剣な対応を求めていることを示しており、戦闘に参加する準備ができた部隊を必要としているという考えが背景にある。

 ゼレンスキー氏が「平和維持軍は必要ない」と言った理由は、ウクライナが抱えている問題が、単に平和を維持するための部隊では対処できない深刻なものであるからだ。ウクライナは、ロシアによる侵攻という現実的な軍事的脅威に直面しており、そのためには自国を守るための強力な軍事力が必要であると考えている。特に、ウクライナは海軍、陸軍、空軍といった主要な軍事部門を強化し、戦闘に特化した兵力を求めている。

 これを踏まえて、2025年3月27日にフランス・パリで開催された有志連合サミットでは、ウクライナの安全保障に関する議論が行われた。この会議には、EUを構成する28カ国の大統領や首相、欧州理事会や欧州委員会のトップ、さらにNATOの事務総長が出席した。サミットでは、ウクライナに対する軍事的支援や安全保障の枠組みについて話し合われ、特に「平和維持軍」の派遣が議論の中心となった。

 ゼレンスキー大統領の意見は、ウクライナに対する支援が単なる人道的な援助や平和維持を目的とするのではなく、ウクライナが自国を守るために必要な軍事力を提供するべきだという立場を取っていることを示している。これは、ウクライナの現在の状況を踏まえた現実的な要求であり、ロシアの侵攻が続く中で、ウクライナの防衛能力を強化する必要性を訴えている。

 また、ブルームバーグが報じたように、フランスと英国は、ウクライナに対する安全保障提供のための有志連合を創設し、37カ国を誘致しようとしている。この有志連合は、ウクライナの防衛能力を強化するための新たな枠組みを提供し、ウクライナに対する支援を国際的に調整することを目的としている。

【要点】 

 ・ゼレンスキー大統領は、ウクライナに必要なのは平和維持軍ではなく戦闘能力を持つ軍隊であると述べた。

 ・発言の主旨は、ウクライナが直面している軍事的脅威(ロシアの侵攻)に対応するためには、平和維持目的の部隊ではなく、戦闘に従事できる強力な軍隊が必要だということ。

 ・ゼレンスキー氏は、ウクライナが求めているのは「戦う欧州の兵士」であり、「海軍、陸軍、空軍」、つまり実戦を行うための軍事力であると強調した。

 ・2025年3月27日、パリで開催された有志連合サミットでは、ウクライナの安全保障について議論が行われ、「平和維持軍」の派遣も話題に上った。

 ・サミットにはEUを含む28カ国の首脳やNATO事務総長が出席し、ウクライナへの支援の枠組みについて議論した。

 ・フランスと英国は、ウクライナに対する安全保障を提供する有志連合を創設し、37カ国を誘致しようとしている。

 ・有志連合の目的は、ウクライナの防衛能力強化と、国際的な支援調整を行うことである。

【引用・参照・底本】

ウクライナに必要なのは平和維持軍ではなく戦う軍隊=ゼレンスキー sputnik 日本 2025.03.28
https://sputniknews.jp/20250328/19692880.html

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